鈴木富雄 略歴
1940年福島県産まれ
1971年〜1995年 五日市町議会議員
1995年〜2001年 あきる野市議会議員


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広木捷紀 電話 042-596-6484

日本共産党あきる野市議団
市議団長 戸沢ひろゆき
電話 042-558-9721


 「憲法9条を守ろう」という運動の広がりの中で、「五日市憲法草案を学び、資料を見学したい」と五日市を訪れる方々が最近たくさんおられます。案内や解説をさせていただいていますが、時間の関係などで五日市憲法草案のすばらしさを十分お伝えできないもどかしさも感じております。また、私の都合がつかず、五日市憲法草案を共に勉強している友人に案内をお願いしたこともあります。見学にこられた方などから「案内書」をつくってほしいという声も多く寄せられました。
 五日市憲法草案に関する資料はすでに発見者・研究者のたいへんな努力で解読・解説されています。二年ほど前ですが、中学、高校の社会科の教師をめざした大学のクラス会がありました。その席で「五日市憲法草案」が話題になり、歴史教育にたずさわってきた友人たちから、歴史の流れの中で五日市憲法草案をどうみるのかは文章にしておいたらとの助言もありました。されど略歴にも記させていただいたような仕事をしていたため、歴史についてもなかば素人です。
 冒頭にも記したように、共に「憲法9条を守ろう」という運動をすすめている方が、「おしつけられた憲法」論に、「そうではありません。日本の先輩たちがその土台を作り上げたのが今の憲法です」と自信をもって語れるのが「五日市憲法草案」をはじめとする自由民権運動の中でつくられた私擬憲法です。その中でも、今の憲法に「勝るとも劣らない」という人権規定をした憲法草案を五日市で残してくれたのが起草者・千葉卓三郎、その援助者であった深澤名生・権八親子と五日市学芸講談会の先人たちでした。
 五日市憲法草案の素晴らしさを一人でも多くの方に知っていただきたい。そんな思いから、この小文をまとめました。貴重な資料(「五日市憲法草案と深沢家文書」の写真など)の転載を認めていただいたあきる野市企画財政部企画課と編集から装丁までをひきうけていただいた広木捷紀氏に深く感謝し厚くお礼を申しあげます。
                                  二〇〇八年二月  鈴木富雄
あとがきより

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