卒業おめでとうございます。と型どおりの祝辞…
　今、こうして卒業式が行われていますが、イラクの子ども達はどうしているでしょう。
　アメリカの空爆でいつ死ぬか分からない不安な生活をしています。人の命は地球より重いと言われています。
　どちらの国が悪いのか???君たちには分からないかも知れません。でもテレビを見ているので戦争が行われていることは知っているでしょう。
　おじさんは、君たちが中学に行って勉強するようになりますが、正しいことを正しいと言え、間違っていることを間違いだとチャンと言える大人に成長して欲しいと思います。

　今日、来賓席につくと、卒業生のお母さんが２日前に亡くなられましたと聞きました。とても悲しく思いました。でも、この困難に負けてはいけません。ここまで育ててくれたお母さん、お父さんの背中を見て生きていくのです。おじさんも同じような悲しみを体験しています。必ず困難を克服してくれることでしょう。お母さんは必ず見ていると思います。困難なことがあるから成長するのです。

　卒業生のみなさん、私から三つのことをお話します。
　その１つは、真剣だと知恵が出るということです。
　その２つは、中途半端だとグチが出る。
　その三つは、いい加減だといいわけばかり……ということになります。
　君たちが真剣に前を向いて成長してください。

　参加されている保護者のみなさんに申し上げます。この卒業を機会に、上手に「子離れ」してください。子どもを信頼してください。
　卒業おめでとうございました。………こんな調子で突然でしたが挨拶しました。三つのお話は他の学校の中学校の祝電の内容を解説したものです。